再認識

 あの頃の軍曹気持ちを再認識した。
 高校生の頃、2年〜3年にかけてであるが、俺という人間の中での、転機とも思えるような時期があった。
 その頃と言えば、パトレイバー二期も終わり、初期OVAとmovieを廉価版で再販した頃。……、買いましたよ。感動しましたよ、あまりの気持ちの良い映像に。あれこそが、押井守パトレイバーのテレビになる前の出来のすばらしさは、この21世紀で、どんなにデジタルが進行しようとも、覆せないと思う。しょうがない、トラウマだ。

 あの頃と言えば、ちょうど天地無用! が第一期を終え、二期は? リリースいつ? と言うような頃である。あのレヴェルのOVAを毎月出すパイオニアに驚愕した。そして、和風ファンタジーっていうものが成り立つというのにも、驚愕した。そして、正統派であれば、ドタバタラブコメと言われることの無いような設定ですら、ラブコメにしてしまいながら、設定をある程度消化する作りにも感動した。あと、音楽は今でも好きだ。

 あの頃と言えば、マクロスプラスだ。セブンではなくプラスである。大人の恋物語。でも、マクロスの方程式通り、三角関係。でも、シナリオよりも好きなのは、映像と音楽の融合。渡辺信一郎菅野よう子の作り出すハーモニーに酔いしれた。というか、カウビのサントラよりプラスのサントラの方が好きだ。聴いていて気持ちいいし、純粋に高揚する。シャロン・アップル最高!

 あの頃の俺の心に得た気持ちというのは、結構自分に返ってきているし、自分の人生を決めたと言っても過言ではないと思う。