断章

 #3

あるがままに、生きたいと思った。全てがあるがままに、いたいと思った。 河の流れに流されるのは、いけない。そこに意志は感じられない。 河の流れに乗る。むしろ、流れるようにいたい。 何事に於いてもだ。 角の立つことは嫌いだ。全てが丸く収まることな…

 #2

満月の夜に、君に会える。 僕らは約束した。あの夜、君の去ってしまった美しい満月の夜から、ずっと僕は待ち続けている。 河の水面を見つめ、そして、映る月を見つめ。 何度この河原で、この場所で、君を待ち続けているのだろうか。 そんなことはきっととて…

 #1

降る雨、叫ぶ風。 頭が痛い、何のせいだろう。何を思ったから、こうなってしまったのだろう。……何を思ったかなんて、すごく簡単なことだ。 自分の不甲斐なさについて。 どうこういう思いをまとめていけばいいのだろうか? とりあえず、布団にくるまる。鬱屈…