#3

 あるがままに、生きたいと思った。全てがあるがままに、いたいと思った。
 河の流れに流されるのは、いけない。そこに意志は感じられない。
 河の流れに乗る。むしろ、流れるようにいたい。
 何事に於いてもだ。
 角の立つことは嫌いだ。全てが丸く収まることなら、自分が如何に傷つこうともかまわない。
 他人に理解されるとは思えない。甚だ理解に苦しむ、というやつだ。
 別に理解しようとも思わない。されようとも思わない。
 予想することを楽しんでいる? そういう面もあったりする。
 きっと、観念的に感じることは、十人十色だ。
 ただ人の視界は狭いから、画一的に判断したがる。
 人間、脳みその容量なんか決まっている。
 自分という人間を理解することすらも困難な人間の頭脳で、如何様にして他人を理解しようと言うのか。