生楽器の音色は……。

 日々現代人は疲れを抱えながら生きている。だから、戦闘モードに入るために強烈なビートの曲を聴く。とりあえず自分はそうだ。普段の日は打ち込みバリバリのそこそこのテンポのある、硬いリズムのビートの音楽を聴く。別に、それがどうということはないのだが、週の終わりにかけて肉体的に、精神的に疲れてくると、そういう音楽が疲れてくる。

 確かに、格好良くビートが決まっていたり、ブレイクしたり、気分が高揚するのではあるけれど、そこまで浮上できないときはそれ自体がストレスになってしまうのである。基本的に日曜日ぐらいになると、そういうのから離れて出来るだけ生楽器を使った歌を聴くようになる。

 で、本題、私のお気に入りのアーティストは“古内東子”さんである。もうかれこれ10年ぐらいファンで古いCDからそこそこ新しいのまで聴く。そして、週末に聴きたくなるのもこの人の曲であったりする。なぜか? メインは生楽器で、そこそこぬるめのテンポとビートで、ちょっとジャズテイストが入っていたりする。聴いていて耳に凄く優しいのである。

 この人の歌詞も世界があって凄く好きである。ただ、曲として聴くのでそのビート感だけでもいやされることがある。やっぱり生楽器から人間が作り出すビートの方が落ち着くものなのかなぁ。そんな風に車で走りながら思った*1

*1:目的地はラーメン屋