邂逅

 昨日、中学時代の恩師と友人とで4人、酒を飲んだ。今現実として、ほとんど接点がないのであるが、それでも貴重な時間を過ごせたし、恩師のバイタリティ、パーソナリティには子供の頃に感じることの出来なかった、格好良さを感じた。

 自分の中で確固たるモノとしての音楽を与えてくれたのが、その人であり、自分が音楽というモノをするに当たって、基本となるモノを全て貰ったのだと、今は思う。何というか、目の前の結果だけに溺れるのではなく、ちゃんとした何かをつかみ取ろうという思い、そのための指導をしてくれ、それを受けることが出来た。

 中学の1,2年で培われた考え方は自分の中で干支が一回りしても、その地位を譲ることがないようである。あのころ、しっかりと怒られ、師に腹を立てたりしたような頃もあった。しかし、それが大切だったのだなぁ。だから思うのは、今のその程度の年頃の子供達も、じぶんというものが確立して行く時期、まあ、それが思春期の複雑な頃なのだろうけれど、その時期に本当に打ち込めるモノを持つべきなのだろうなぁと思う。

 色々と、興味深い話を聞くことが出来て、夕方の5時半から、夜の11時過ぎまで、同じ店で会話が途切れることもなく、あっという間に時間は過ぎていき、解散になった。本当に濃厚な時間だったと思う。そんな時間をセッティングしてくれた友人には、いくら感謝しても仕切れないなぁ。