エリザベス女王杯。
まさかの戴冠であった。
決死の逃げ。逃げ馬には勝ちと大敗しかないと思う。しかも、今回の逃げ方は、大逃げ。足がなくなって終わってしまえばそこまでだと思う。
でも、今日は気持ちがよかった。強い気持ちで逃げる、クイーンスプマンテ、テイエムプリキュア。後方が牽制し合い、超スローの中、平均ペースで逃げる2頭。
よぎるのは今年に春の再現である。日経新春杯、テイエムプリキュアの大逃げを許し、捕まえ切れなかったあの競馬。舞台は京都外回り。
まさかの展開がそこに再現した。
有力馬はすべて追い込み馬。後方待機、足をためる作戦。
一番人気のブエナビスタが32.9秒という驚異的な上がり迫り繰るも、逃げに逃げたアドバンテージが、能力を凌駕した。
どんなに強くても、今回は、逃げ切って見せるという気持ちに負けたわけである。一番人気が鈴を付けに行くのは基本かもしれない。だけど、あそこまでいってしまうと、能力は気持ちに負けてしまうのだ。
単勝を手広く買っていた自分は、10万馬券を逃したが、ブエナがぶっ飛んだらどうなるのかという予想には勝ったわけである。
あれだけの逃げを見れたのはとてもうれしかった。
逃げは、逃げ馬は気持ちがいい。