アニメ版AIR 第5話 つばさ-wing- 第6話 ほし-star-

 遠野美凪とみちるがメインとなるお話、2話続けて見ました。本当はバラバラに見るはずだったけれど、続けて見て、良かった。話が連続性があるし、悲しみを救済する部分まで一気に見れたからである。不覚にも6話のラストの方では、涙が頬を伝った。感動的であったし、話のまとまりとしても何となく円環を感じさせて良かった。

 最初、みちるという子供がこの物語になぜいるのか解らなかった。何のために美凪といるのか? なぜに美凪もみちるといるのか? しかしそんな疑問もすんなりと物語の中で解決されていく。美凪のために、美凪が美凪であるためにみちるがいたのだ。みちるはその為だけに現れた、夢の欠片の片割れ。「本当のみちるはこの世に生まれてくること、許して貰えなかったけど」凄く切ない言葉だと思う。そして、最後一日だけの兄弟、親子。美凪が美凪として生きていくことが出来るようになったのであるから、その為に存在した夢の欠片は消え去る運命。

 なんか書いていて恥ずかしい気もするけれど*1、それでも夕暮れフェンス越しのさよならのシーンは素晴らしいと思うし、フェンスという小道具がもの凄く効いている。そして、その後みちるという存在に対しての救済がある所。ここの物語は完全なハッピーエンドとして存在しているのだなぁ。

 ただ、観鈴の物語に関しては、あまりにも今のところ救いを感じなさすぎる。友達にもう一歩でなれると言うところで、何故か泣き出してしまう。その為に本当の親に厄介払いされ、晴子の元へと来た観鈴。往人はそんな彼女に対して「笑っていろ」という。それがきっと救いで、きっと特別な言葉なのだ。ああ、続きが気になる。知らないからこそ返って気になる。

「飛べない翼に意味はあるのでしょうか?」
「飛べない翼にも意味はあるさ、それが空を飛んでいた日々の大切な思い出だからな」
*2

*1:大方の人は物語を知っているのだから……

*2:やっぱり、ちゃんと原作はやろうと思った