機動戦士ガンダムSEED DESTINY

 表面的には大変重要な回であると思う。登場人物達には色々とショックなことが多いだろう。特にマリュー・ラミアス氏とシン・アスカ氏には。いきなりフリーダムが鬼のように頑張ってなんとかしようとするわけであるが、デストロイガンダムはMS形態になっても圧倒的な火力で攻めきっている感じでしたねぇ。でも、後の方を見ていると、どうかと……。
 シンの冗長は今のところ止まる兆しはなかったわけですが、今回で止まればいいなぁと、でも、逆恨みとかしそうで怖いなぁ。*1アスランルナマリアもレイもただ見ているだけというのは相当に辛いことであろうなぁ。
 話の大筋をとりあえずざっくりと、一回しか見ていないので、それこそざっくりとまとめていきましょう。

  1. フリーダム、デストロイと交戦。
  2. ミネルバにも出撃命令が出る。
  3. 上が頼りにしているという言葉で、シンさらに冗長。
  4. フリーダムが外側から苦戦しているところを、インパルス弾幕かいくぐってビームサーベルで直接攻撃! 命中! コクピット付近の外装を破る。
  5. インパルス、もう一回しかけて仕留めると言うところで、ネオがインパルスに突進。あれに乗っているのは“ステラ”だと告げる。シンもそれを確認、動きが止まる。
  6. 苛つくフリーダム、そんな状況知らずになんとかデストロイを倒そうと火線をひく。
  7. 当然乗っているのがステラなので、怒って、フリーダムに攻撃をしかけるシン。
  8. 全員「え?」
  9. ネオ、フリーダムに落とされる。アークエンジェル回収に向かう。
  10. マリュー・ラミアスどっきり体験。
  11. 一瞬、ステラ“僕が守るから”で正気を取り戻す。一応シンと心が通う描写。*2
  12. 怖い者代表、フリーダムを見てまた錯乱。制止も聴かずに、もの凄い一発を放とうとする。
  13. フリーダムがそれを見てとどめの一発。崩れ去るデストロイ。うわー! のシン。
  14. 最後の会話をしてステラ息を引き取る。EDへ〜。

 こんな感じだったでしょう。表面的にはやっぱり盛り上がるでしょう? でもね。何かが違う。あれだけの虐殺を繰り返している、ジェノサイドデストロイに情けをかけるいわれがないので、いくらヒロインだったとしても、キラ・ヤマトのフリーダムは今回は間違っていないと思う。ついでに言うと、簡単にコクピットの外装だけを剥ぐ事って、出来る物なんですかね?
 と、この辺は大目に見ましょう。ただ、腹が立つのは、簡単に人間を殺すことによって、見せ場を作り出すという物語の作り方にあると思う。多少ではあるが、ああいう風にすることによって盛り上げると言うことは可能であると思う。とりわけ、SEEDという、キャラ人気だよりの物語にとっては、どれだけ印象づけるかというのが重要だろう。デストロイなんかOPなんかであれだけもったいツケといて、たったのとりあえず二回で出番終了ですよ。スティングの生死はまだ定かではないけれど、ねえ、生きていると思います? アークエンジェルとミネルバに乗れば誰も死ななくて済みそうで良いものですね。
 あれを見ていて、不快感ばかり募るような感覚がありました。それでも、見てしまうところが悲しいですね。まだ、文句はあったような気はしますが、忘れてしまいました。はぁ。

*1:完全に見ていることを前提に書いている文章で恐縮です。

*2:シン、ステラって、おいおい。