suite

 音楽プロデューサー集団、ave;newの2ndアルバム、を買った。一応、追い続けている身としては通常版も買うべきだが、今回は同時発売で限定版と通常版がでたため、snow of loveをちょっと我慢して限定版を購入。後からでも購入可能ですから、通常版は……。

 さてと、こういう感想は本来、制作者さんのBBSへ直接書き込むべきであるのですが、紹介とかそういうのとは違う感想をここに書きます。理由は推して知るべし!

 まず、正直これだけゲームとのタイアップがあったと言うことを知りませんでした。タイアップの着いている曲が7曲。全曲数14の半分です。しかも、その中には繋ぎとも言えるべきトラックがありまして、歌曲の数は10。7/10です。suiteと名付けたくなる気持ちも解らないではありません。曲解ですが……。

 一枚のアルバムの中に収まっている整合性という物を全く感じることが出来ないというのが、正直な感想です。確かに、一曲一曲の完成度、作り込みのレベルというのは高いのです。しかしながら、そもそも、タイアップされている商品に私に対しての訴求力がないわけで、それが入っている理由がないわけです。作り上げた曲を、なんとかまとめ上げて、ベストに近いがアクマでまとめ上げた、そういうつぎはぎ感が感じられて、勿体ないです。

 楽曲が悪いわけではないというのは、良く理解して貰いたいところですけれど……。

 こういう事を言うとなんですが、1st、inlayは一つのコンセプトを持ったアルバムとして上手く仕上がった、完成度の高いアルバムであると認識しております。一枚を一曲として聴くことも出来るし、その中から取り出して一曲聴いても、粒ぞろい、久々に辺りだと感じることの出来たアルバムでした。

 つまりは、比較論です。イメージの中にあったave;newのアルバムの完成度に及んでいなかった、ただそれだけのことです。アルバムのアルバムらしいアルバムにしか入らないようなそういう曲が少ない、聴いていて、曲調の変化があまり無く、全体として、一曲一曲のベクトルが別の方向にあるため、そして、緩急をあまり感じられないため、何となく、疲れる感じもある。一枚目はその辺を上手く掴んでいた感があったので、残念です。

 と、少しばかり書きましたが、名刺代わりとしては良いアルバムなんでしょうね。その筋の人には訴求力を持っているでしょうし、この曲どう? みたいに聴くことの出来る曲も入っています。曲は悪くない、だけど、アルバムとしてまとめ上げてしまうのは完成度として、あまり納得できなかった。それが私の主張です。

 さいごに、suite=組曲ですからねぇ。組曲という印象を持てなかかったのですよ。