初雪の実感

 普通にけだるい気持ちで朝起きて、ゴミを捨てて、会社へと向かっていくと、ちょっとだけ“あれ”と思った。それは、対向車の数台に一台が雪を被ってきていると言うことである。
「いやいや、家の近所でこの程度なんだから、よっぽど遠くの人達なのだろうなぁ、ご苦労様です」
 などと悠長に思っていた。しかし自体は刻一刻と変わっていく。進むに従って、景色が何となく白くなっていく。道路が何となく白くなっていく、フロントウインドウに付くのが雨ではなく白くなってきている。

 ……そして、今日一日、久しぶりに雪と戦った。雪のおかげで満足に仕事が進まず、終盤になれば時間も押し迫ってくるため、てんやわんや。……きっと、明日辺りミスが判明することだろう。だって、もう難しいこと考えていられなくなってしまったのですから、残念!

 というか、残念どころではないのだけれどね、仕事だから。

 で、帰ってきたわけであるが、雪がないのである。私の生活拠点周辺には全く雪の姿がないのである。力が抜けました。