武装錬金 6巻 新たなる任務  発売。

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 今回は爽やかな緑の表紙。ただ、煽りの文句は……。

 非情なる宣告…「武藤カズキを再殺せよ」

 爽やかさはない。むしろ、ハードだ。ただ、この巻は見所がたくさんあって、良い。というか、武装錬金は連載でも、単行本でも楽しく読める。まあ、和月伸宏が好きなので仕方がない。うん、仕方がない。人生の悔いの一つに、るろうに剣心の初版本を買えなかったことも加わるだろう。あれは、悔しかった。

 で、脱線したので、本編にはあまり触れずにライナーノーツを逐一参照していきましょう。

  • 第46話 ハートシフト

 赤銅色の肌の二人が超人格闘を繰り広げるこの回、戦闘も良いけれどやっぱり、ヒロイン斗貴子の見せ場が一番だと思う。そりゃあもう、女の子に背中から抱きしめられて「お願いだ……」「心までは変えないでくれ」、いちころですよ、そりゃハートシフトしますって。御大の意見に納得。エロスいと感じる人達にも納得。

  • 第47話 戦闘集結

 御大が上手く書ききったというパピヨンとの微妙な関係は、本当にそういう感じ。あくまで敵。でも、心は繋がっていて、認め合っている。あと、斗貴子さんのスクーター格好いい。連載で見ても良いなぁ、と思ったが、何をベースにしているのだろう。こんなスクーター欲しい。あとは、この回の締め、もの凄く良い余韻がある。これがあるからこその、再殺、である。

  • 第48話 戦士の休息

 斗貴子さんのへそは、狙いだったのか……。まあ、水着も良い物です。

  • 第49話 新たなる任務

 御大のノリがすごく良いと思う。前半の遊び、後半のシリアス。ヴィクターについてや、錬金戦団、賢者の石。重要な今後のファクターが出て来たわけである。剛太も絡んでくるし。しかし、パクリって言う読者、そういう批判をする以前に自分自身の錬金術に対する知識を整えよう。そして、楽しむべき要素はそういうところではないと言うことに気付こう。

  • 第50話 Say it no so,Bravo

 御大が思った通り、凄く良くできた話であると思う。最後まで貫き通せた信念に偽りなどは何一つない。その言葉が勇気づけそして別離を決定的なものにする。カズキの驚き、ブラボーの切なさ。凄く感動できる。不評なのはなぜだろうなぁ。揺らぐ必要なんて何一つ無い。それこそ、最後まで貫き通せた信念に偽りなどは何一つない、である。

  • 第51話 Crimson Ocean

 映画十戒のの様に海が割れたシーンは問答無用の格好良さで、漫画だからあり得る嘘。そこが良いし、そこが熱くなる。そういうのが嫌な男はそうはいないと思うのだが……。ああ、単行本にもカラーがカラーのまま載って欲しいものだ。今更、410円が450円位になっても、大人は驚かない。

  • 第52話 再殺完了

 御大が再びバーチャロンの雰囲気を使ってくれた。IN THE BLUE SKYはやっぱり名曲だよね。*1シルバースキンリバースはちょっと無敵なほどの強さだなぁ。そして、「さよならは言ったはずだ」「別れたはずだ」のシーンでブラボーの目が隠れているところ、やっぱり良い演出だと思う。そして、何となく感じた違和感は、御大の言葉でなく、歌から借りたからなのだろうなぁ、とも思う。でも、良いシーン。

  • 第53話 夜が明けたら

 斗貴子さんが相変わらずエロスっぽい。と思うのだけれど、剛太に隠れています。強い相手に強いハッタリ。やっぱり火渡はこの登場で良いと思う。

  • 第54話 一心同体

 桜花とパピヨンのやりとりは凄くはまっているし、どちらも頭の切れの良さを凄く感じる。しかも、キャラクターからちゃんと滲み出てくる言葉なんだよなぁ。死んだり生き返ったりするのは、まあ、一度死ぬところから始まる物語ですので致し方ないのでは? 

 そんなことはさせない!
 私はキミから離れない!
 これから6週間、キミと私は一心同体
 キミが死ぬ時が 私の死ぬ時だ!

 もう何というか、御大が言うように愛の告白だしプロポーズだよなぁ。姉さん女房ですか?で、それを目の当たりにしてしまう剛太。もう、切なすぎ。

 というわけで、面白い武装錬金、読んで下さい。昼休みに買ってきたのですが、思わず昼からさぼりたくなりました。

*1:別の話ですが